【BLAST R6 Major】前回Majorでの悔しさをバネにMontreal Majorに挑む! / LCQを勝ち抜いて出場する「CAG Osaka」にインタビュー

現地時間11月7日から11月17日にかけて開催されるBLAST R6 Major Montreal 2024。世界から20チームが集まり、今季初のタイトル獲得をかけて対戦します。
今回、SiegeGamersではJapan League Last Chance Qualifier(以下、LCQ)からR6 Majorへの出場を決めたCAG Osakaへのインタビューを実施しました。CAG Osakaに今季のRJLについてやMajorに向けてお聞きした事をご紹介します!

目次

CAG Osaka ロースター/Stage2成績

CAG OsakaはStage 1からロスター変更を加えず、今季のRJLに挑みました。
RJL初戦にVITEとの試合に臨みますが、VITEのロースターが代わったことによる情報の少なさなどもあってか、7-3で敗北してしまいます。しかし、その後建て直したCAGはリーグ戦を6連勝。ライバル関係のSCARZにも勝利してリーグ2位でプレイオフへと進出しました。

リーグ2位ということもあり、プレイオフではセミファイナルからの登場というアドバンテージをもった状態でKINOTROPE gaming戦を迎えますが、BO3を0-2とストレートで敗れてしまいます。
プレイオフの3位決定戦ではCrest Gaming LstとのBO3の試合に2-1と勝利しますが、プレイオフでのメジャー出場を逃したことでLCQに回ることとなりました。

LCQではリーグ戦の初戦に敗れたVITEと再び戦うことになりますが、7-0とストレート勝利して勢いに乗ると、次戦の父ノ背中、ENTER FORCE.36戦に勝利し決勝にコマを進めました。
LCQ決勝はプレイオフ3位決定戦でも戦ったCrest Gaming Lstとの試合になりました。
Crest Gaming Lstのピックマップである1マップ目こそ落としたものの、2,3マップ目をしっかり勝ち切り、R6 Major出場を決めました。

インタビュー

宿泊先でのCAGの皆さんの様子

Stage2の試合を振り返って

ーリーグ戦は初戦のVITE戦を除いて全勝でしたが、他の試合とVITE戦の違いはどこにあったのでしょうか?
Sironeko:久しぶりの大会ということもあって、みんな入りが固かったかもしれません。
DD:VITEのロースターが2人代わっていたことや1試合目ということもあってデータが少なかったというのもありました。

ーリーグ戦では勝利していたKINOTROPE gamingにプレイオフで敗戦してしまった原因はなんですか?
Chibisu:普段のKNとはスタイルを変えて、CAGに対して刺さる、ゆさぶりをかける攻撃をしてきたような印象です。
Sironeko:忘れたい思い出です(笑)。完全にしてやられました。防衛の、特に国境などでは人数不利を背負うなど自滅してしまったようなところもありましたし、KNもプレイオフに向けて仕上げてきたように感じました。
DD:今まで勝てていたからこそ「いつも通りでやれば勝てる」と考えていたなかでKNのスタイル変更が刺さったというのはあったかもしれません。

ーその後のプレイオフ3位決定戦のCrest Gaming Lst戦はどのようなことを意識して戦っていましたか?
Chibisu
:インビテーショナルポイントがかかっていた試合ではありましたが、やはり本命はLCQなので、そこまで気負うことはなかったです。それに、勝てるだろうという考えもありました。
Sironeko:プレイオフ初戦のKN戦で敗れてしまったので意識はLCQに向いていた部分もあり、できれば2マップで勝ち切ってマップを隠したいところでした。

ーLCQの4試合を振り返って、どのような印象をもっていますか?
Chibisu
:E36がリーグ戦のときよりもはるかに強くなっていて驚きました。特に今シーズン初の延長までいったこともあり少し焦りましたが、ここで勝てたことで勢いもついたかなと思います。

ーLCQ最終戦のCrest Gaming Lst戦は先に相手に1マップ目を取られてしまいましたが、そのあたりの印象は?
Sironeko:DDコーチが以前話していた、「相手のピックマップは捨てマップだと思って戦えばいい」という言葉が頭に残っていたこともあり、自分たちのピックマップを取れれば問題ないと思ってそこまで焦ることはなかったです。
Chibisu:アトランタメジャーのときも相手に1マップ目を取られてから2,3マップ目を取って勝ち進んだので、そこまでメンタルへの影響はありませんでした。

シーズンをまたいだことによる影響

ー今回はシーズンをまたいでの開催でしたが、影響などはありましたか?
Chibisu:そこまで変えることはなかったですし、慣れるだろうとも思っていました。Nøkkの変更などについても、カメラで管理しないといけない広いマップくらいでしか使わないので。
Sironeko:新兵やSkopósなどもたまに使う程度で、大きな変化はなかったです。前シーズンでの盾の変更のような環境を変えるほどのものはなかったので、自然と慣れていきました。
DD:BuckのGonne-6が取り上げられたのは痛かったですね。

ーSkopósの印象や、その登場によるメタの変化などは感じましたか?
Sironeko:なんとなく強いんじゃないか、という印象で使っていました。ただすぐ切り替えられる上に展開盾と防弾カメラ代わりになるのは強いですよね。
Chibisu:遊撃に出ていても現地が直攻めされたらすぐに切り替えて対応できますしね。あとは遊撃Skopósがいるとそれを潰すのに散々時間を使わされたのにも関わらず、切り替えて逃げられて時間だけロスすることも考えられるので、ピックされると面倒というのはありますよね。
ShuReap:自分は動き回るのが好きなので、いろんな場所に置いて移動出来るのが楽だなという程度です。ただ、現地に配置したり遊撃のために使ったり、ある程度ダメージ覚悟で当たりにいったりもできるので、使う人によってだいぶ変わりますね。

ーSkopósを、いわゆる「限界ポジ」を耐えるために使用するというのは想定していますか?
Sironeko:Capitãoの火矢などであれば対応できるかと思いますが、グレネードだと爆発時間の関係で切り替えが間に合わないので、やはり遊撃に使って時間を使わせて引くというのが無難かなという印象です。

ー新たに追加されたマップ、アジトの印象は?
DD:結構面白いマップだと思っています。ただ実際にプレイしている人たちは、場合によっては面白く感じないかもしれませんね。
Chibisu:要所要所で角が多くて狭いので、オレゴンっぽい印象も受けました。

ーアジトは今後のCAGのマッププールに入ってきますか?
Chibisu:もちろん今後やっていくと思います。
DD:BANされなければ、相手次第では選択肢の一つになっていくと思います。

Stage 1からStage 2にかけてのCAGの成長について

ー前ステージから今ステージにかけて成長した点や意識した点はありますか?
Chibisu:攻撃の幅を増やしたことだと思います。エリアを取ってセットまで持ち込むデフォルトの攻め以外にも、スピード感をもって現地や要所を取りに行くなど、攻撃で緩急をつけられるような練習をしてきました。

ー前回のインタビューで答えていただいた「コミュニケーション面の課題」についてはいかがですか?
ShuReap:だいぶ良くなったと思います。
Chibisu:全く問題ないということはないですけど、だいぶ改善されたと思います。
Sironeko:攻撃の幅が広がったのも、コミュニケーションが良くなったことが影響していると思います。

ー具体的にどういった点でコミュニケーション面の改善を行ってきたのでしょうか?
Chibisu:IGLの有無はあると思います。
DD:たしかに前シーズンでIGLは決めていませんでした。あとは、そもそも前シーズンはデフォルト攻めやシージの基礎を上達することを目標にしたシーズンとして決めていたので、そこがクリアできたからこそ、今シーズンにIGLを決めたり、新しい攻めを作ったりなどをしてきました。
Sironeko:タイミング合わせのコールとかも良くなってると思います。
DD:あとは、スクリムなどでうるさいときは注意するので、どのタイミングで喋るべきかというのを話してきたので、そういった面でも良くなっていきましたね。

ー以前はSironeko選手が防衛でIGLをしていたように記憶しているのですが、変更はありましたか?
Sironeko:メジャー前に一時期やっていましたが、メジャー行くころにはもうやっていなかったですね。IGLの責任の重さもありましたし(笑)
Chibisu:あとは言えるときと言えないときで差があると思うので、それでやめた感じですね。

ー現在IGLを務めているのはどなたですか?
DD:いまはShuReapですね。
Chibisu:攻防全部ShuReapが決めているというよりは、防衛は全員で発言しています。ただそのなかでもShuReapの発言は多いかなと思います。


ー今ステージではRJLの各チームで外国人コーチを招聘するなど変化があったと思いますが、どのように感じますか?
Chibisu
:正直自分がプレイヤーとして戦っている中での印象としては、他チームが外国人コーチの影響で変化したというのは感じないです。
DD:見てる印象としては全チーム良くなっていると思いますよ。
Chibisu:相手も良くなっている分、自分たちも上手くなっているからあまり感じていないのかもしれません(笑)
ShuReap:タイムアウトは大変そうだなとは思いますね。
DD:個人的にはタイムアウトはあまり関係ないと思っていて、それよりも普段の練習の質が上がっている印象はあります。選手たちが戦っているなかで変化を感じるというのはないかもしれませんね。


ーAPAC CUP予選では決勝のSCARZ戦をミラー配信等で多くの人に視聴されていましたが、Major前でやり辛さはありましたか?
ShuReap:主軸になる作戦は絶対に出さなかったよね。
Chibisu:やり辛くはあったね。
Sironeko:そうだね、やり辛かったね。
Chibis:でもお互いそうだったと思いますよ。

ー何か意識したところは?
Sironeko:最近練習している作戦は出さないようにして、昔の作戦や即興の作戦で対応しました。
Chibisu:ほとんどその場で考え付いたのやってたよね。
Sironeko:向こうは昔やってた作戦を回してた感じだと思います。
BlackRay:大会開催のタイミングが重なりましたね(笑)


ー現在のCAGの強みとは何ですか?
DD:撃ち合いですかね(笑)
一同:(笑)
DD:でも撃ち合いは本当に強いと思います。

ーそれは撃ち合いに持っていく動きも含めてですか?
DD:そうですね、一人一人撃ち合いに個性があるんでそれが特徴です。
DD:後みんな素直なところですかね(笑)
ShuReap:当たり前じゃないですか!

前回Majorについて

ー前回のManchester Majorでは初のPhase2進出、率直な感想を教えてください。
BlackRay:人生初!でも戦ってる時は全然気にしてなかったですね。目の前の戦いに集中していたら気付いたらPhase2進出してました。
Anitun:筋トレのおかげだと思います。
一同:(笑)
Sironeko:関係ないだろ(笑)
Chibisu:筋トレしてるのお前だけだよ(笑)


ーBDS戦ではフルラウンドの末に敗北、悔しさはありましたか?
Sironeko:悔しさしかなかったですね。
BlackRay:一方的にやられてサラッと負けるのではなく、惜しい試合だったからこそ悔しかったです。

ー2マップ3マップ目共に延長に及ぶ試合でした。手ごたえは感じましたか?
ShuReap:撃ち合いはほぼ同等でした。なんだったらこっち(CAG側)が勝ってた部分もあったよね。
Sironeko:Yuzus選手が撃ち合い強すぎた。でも、ちゃんとチームとして渡り合えてた所は嬉しかったです。


ー前回のManchester Majorで課題として残った所はどこでしたか?
Anitun:攻撃の手数を増やしたよね。
Sironeko:前回はデフォルトな攻めばかりだったから、攻撃の手札を増やして攻めの完成度を上げました。

今大会に向けて

ー前回のインタビューの際、現地スクリムではG2が強かったとおっしゃっていましたが、今回は初戦がG2 Esports。
なにか印象等ありますか?

Sironeko:(スクリムでは)やられたなー(笑)
Chibisu:でもあの時のG2とメンバーが違うので別チームだと考えてます。
Sironeko:前回のMajorではBDSとスクリムしてボコボコにやられたけど大会では戦えたんで特に気にしてないです。
Chibisu:スクリムと本番は全然別物なんで、関係なく勝ちに行きます!

ー前回のG2との現地スクリムで目立っていた選手は居ますか?
Chibisu:みんな強かった気がするよね(笑)
BlackRay:Doki選手ですね。いつもスクリム強いです。
Sironeko:Benjamaster選手とDoki選手ですね。

ー初戦のG2に向けて対策はもう考えてますか?
Chibisu:うちのコーチが頑張ってます。
Sironeko:DDが大疲弊するくらい頑張ってます。
DD:そんなしてないです(笑)
ShuReap:夏休みの終わらない宿題やってたじゃん(笑)
Sironeko:SuzuCとDDが協力し合って資料作りとかしてます。
DD:今回はG2相手にやっちゃいますよ!

ー今回のMajorで楽しみにしてる点はどこですか?
ShuReap:とりあえずPhase1で勝ってインビを確定させたいよね。
Sironeko:Phase2まで行って1勝すれば確定だからね。
DD:Major優勝です!

ーPhase1のチームで注目しているチームはどこですか?
Sironeko:G2以外だと凄いと思うのはCL4Lですね。LCQ勝ち抜いたのは凄い。
BlackRay:CL4Lは注目だよね。
Chibisu:リーグ未出場なのにリーグチームなぎ倒してるのは凄い。
DD:CL4LはMAP BANが独特だから面白い。MAP BANを固定化してるからMajorでも戦えるか注目しています。

ーCL4LがBDに勝った際は対戦する可能性もありますが、その点はMAP BANで優位を握ってるという事ですか?
DD:そうですね。もうほとんどのチームMAP BAN含めて対策してます。

ファンに向けてメッセージ!

Anitun:緊張せずにいつも通りのプレイを初戦のG2戦に挑んで、その後のチームにもいつも通りのプレイでとりあえずPhase2に突破していきたいと思うので、応援よろしくお願いします!

BlackRay:優勝します!応援よろしくお願いします。

Chibisu:面白い試合見せてファンの皆さんを満足させたいと思うので、応援よろしくお願いします!

Sironeko:CAGは初戦がしょぼいってよく言われるので今Majorではそう言われないようにまずは1勝頑張ります!

ShuReap:優勝しか見てないんで気持ちで勝って優勝していきます!応援よろしくお願いします!

DD:選手みんなメンタルが大事なので選手が自信満々に戦えるようにコーチ陣も頑張るので、応援よろしくお願いします。

SuzuC:みんなやってくれるのを信じて、僕も応援しています。みんなも応援しましょう。

CAG Osakaの皆さん、ありがとうございました!
初戦は日本時間11月8日0時にG2 Esportsとの対戦となります。まずは初勝利、そしてPhase2進出を応援しましょう!

-配信情報-
日本語配信(Twitch):https://www.twitch.tv/rainbow6jp
日本語配信(YouTube):https://www.youtube.com/@rainbow6jp

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この記事を書いた人

生粋のEmpireファン
大会シーンも分かりやすく記事にしたいと思います!
Land Valk eSports 副代表&R6S部門マネージャー

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