【S.I.2025】LCQから掴んだSix Invitational出場権。新ロスターで戦い抜いた1年の集大成を見せられるか / 「CAG Osaka」インタビュー

現地時間2月3日(月)に開幕するSix Invitational 2025。Year 10を迎える前最後の世界大会となります。20チームがボストンに集結し、ハンマーを掲げるために激突します!
今回、SiegeGamersではSix Invitational 2025 APAC予選を勝ち抜きSix Invitational 2025出場権を獲得したCAG Osakaへのインタビューを実施しました。
今シーズンに出場したふたつのMajorや、Six Invitational 2025 APAC予選についてのインタビュー内容をご紹介いたします!

目次

CAGロスター / 2025シーズン成績

BLAST Japan League Stage 15位
BLAST Japan League Stage 1 LCQ1位
BLAST R6 Major Manchester 202412位タイ
BLAST Japan League Stage 23位
BLAST Japan League Stage 2 LCQ1位
BLAST R6 Major Montreal 202417位タイ
APAC Cup 20241位
Six Invitational 2025 APAC LCQ1位

CAG Osakaは2024年2月にShuReap選手とSironeko選手が加入し、2024シーズンは新たなロスターで戦ってきました。
Japan LeagueではStage 1,2ともにLCQを勝ち上がって2大会連続のMajor出場を決めており、時間が経つごとにチームとしての経験値を得て、成長してきました。
特にBLAST R6 Major Manchester 2024ではチーム初のPhase 1 (グループステージ)突破を決めており、殻を破ったCAGが、今大会でどんな躍動を見せるのか期待が高まります!

CAGへのインタビュー

Y9S4のアップデートへの印象

ブラックビアードが盾持ちになりましたが、使用感はいかがでしょうか?
Anitun選手:ブラックビアードがソロで立ち回るのはそこまで強くないですが、急にラペリングエントリーができる点やエリアをキープする力があってBritzなどとは違った良さがあります。またADSしているか分かりづらい点もブラックビアードの強さのひとつです。

ー盾自体にリワークが入りましたが、リワーク後の印象を教えてください
Anitun選手:Montagneの1vs1での勝率が厳しくなりました。ただ盾に対して撃ち込むことによる威圧効果は個人的には良いアップデートだと思います。使い方に気を付けていれば盾オペレーターをピックしなくなるといったことにはならないかと思います。盾メタは依然として続いていると思います。

ーアップデートでSledgeがスピード2に強化されましたが、Bcukと比較してピック率に変化は生まれると思いますか?
Chibisu選手:Sledgeは結構使いやすくなったと思います。フラグも持っているので、ピック率は若干上がるかと思います。

ーIANAとASHがもつG36Cや、VIGILのBOSGなど武器のアップデートへの印象はいかがでしょうか?
ShuReap選
手:個人的にBOSGはあまり変わらない印象なので、これからも使う予定です。
Chibisu選手:G36Cが使いやすくなったというのは前提として、ASHやIANAは別の武器(R4-CとARX200)のほうが強いので、そっちを使いますね。

前回のR6 Major について

ーこれまでの試合を通して感じた手応えを教えてください。
Chibisu選手:手応えというわけではないのですが、自分たちのパフォーマンスをしっかり発揮出来たら、どんなチーム相手でも渡り合えると思います。むしろ自分たちの課題はそこにあると思います。

ー「自分たちのパフォーマンスを発揮できない」要因というのはどういったものが考えられますか?
Chibisu選手:選手それぞれのパフォーマンスの上振れ下振れなどもそうですが、序盤に相手チームに勢いをもっていかれると動きが悪くなるように感じられるのでその点の改善はもちろんですし、今後の大会で良くない入り方をすることもあると思うので、そこが課題になるかと思います。

ー初戦のG2 Esports戦を振り返っていかがでしょうか?
DDコーチ:1st mapの銀行は事前の予想通り勝てたのでそこは良かったのですが、自分たちが選択した2nd mapのカフェで自分たちのやりたいことがあまりできなかったというのと、攻撃での課題が露骨に出てしまった印象です。

ーG2 Esports戦のカフェの攻撃での課題とは具体的にどういったことが挙げられますか?
DDコーチ
:平面へのエントリーをした上で侵攻してほしいというタイムアウトでの話をしたものの、言葉足らずなところもあって伝わり切らず、ラペリング主体で戦ってしまったことで防衛のG2にキルを拾われたりなどが多かったですね。あとはライブドローンやカバーを厚くして侵攻してほしいところを、セットが多くなってしまったというのも反省点です。

ーG2 Esports戦のDesiderの領事館はいかがでしたか?
DDコーチ:2nd mapのカフェの落とし方が悪くて、それを引きずってしまったと思います。内容としては全然良くなかったですね。日本国内だと攻撃でラウンド取得できていましたが、領事館自体は防衛有利ではあるので、相手の防衛の強さとこちらの調子の悪さが悪い方向で噛み合ってしまいました。

ー2戦目のCL4L戦を振り返っていかがでしょうか?
DDコーチ:個人的には3マップ目に行くかと思っていたのですが、選手たちが粘って2map目のナイトヘイヴンラボで勝ちきってくれました。特にナイトヘイヴンラボに関しては相手に対策されたうえでピックされるのは分かっていたので、落としても仕方がないくらいに考えていました。いずれにしても3map目にいけば勝てるだろうとも考えていました。

ーCL4L戦でアジトをピックした意図を教えてください。
DDコーチ:相手のアジトのデータがあることや相手チームの選手ひとりが変わっていたことで連携面で優位に立てると考えられたこと、そして純粋に自分たちのアジトのほうが強いと自信をもっていたのでピックしました。選手たちはアジトピックに少しビビッていましたが(笑)

ー3戦目のChiefs Esports Club戦を振り返っていかがでしょうか?
DDコーチ:オペレーターピックやエリア管理などの面で、CL4Lへの対策をそのままChiefs戦に持ち込んでしまったので、敗れた原因はそこが大きいかと思います。

ー前回Majorでの反省点や改善点などがあれば教えてください。
DDコーチ:これまでと少し変えたのは、「今日はこのチーム対策の練習」という形で普段の練習から意識付けできるようにしてきました。

Six Invitational 2025 APAC LCQ について

ーAPAC LCQへの出場をかけた日本国内戦への自信はありましたか?
Chibisu選手:それぞれのチームがロスターチェンジなどでスタイルが固まっていないだろうということもあって、正直負ける気がしなかったです。

ー初戦のChiefs Esports Club戦について教えてください。
DDコーチ
:基本的にはChiefs対策を主にしていたということもあって、躓くことなく勝てたと思います。

ー2戦目のFearX戦を振り返っていかがでしょうか?
DDコーチ:前回MajorのChiefs戦と似たような形で、Chiefsへの対策をFearX戦でも出してしまったところもあって1map目を落としてしまいました。

ーChiefsとFearXへの対策について簡単に教えてください。
DDコーチ:あまり詳細には話せませんが、Chiefsに対しては引き目で、FearXに対しては前目で当たるように心掛けていました。

ー決勝戦の対戦相手はどのチームを想定していましたか?
DDコーチ:Chiefs予想でした。ただ初戦に戦ったときの印象や、FearX対Chiefsとの試合を見る中で、ChiefsがMajorのときと戦い方がほぼ変わっていなかったので、FearXが勝ったのだと思います。

ー決勝戦のFearX戦を振り返っていかがでしょうか?
DDコーチ:1日空いたこともあり、2戦目のFearX戦とは違って決勝戦ではしっかりFearX対策をした状態で試合に臨むことができました。Map BANも特に順調で、2戦目でこちらが勝利した高層ビルをFearXがBANしたことでより有利に持っていくことができました。

Six Invitational 2025 で対戦するチームや、大会への想いについて

ーFaZe Clanへの印象はいかがでしょうか?
DDコーチ:FaZeはシージの模範的なチームだと思います。全選手の連携や練度、理解度が高いので、このスタイルが実現できるならこれがシージの最適と言えるようなチームだと思います。

ーFaZe Clanの注目選手を教えてください。
DDコーチ:VITAKING選手ですね。特に防衛でめちゃくちゃ重要なところにいてしっかりキルを取れるし、攻撃のIGLもシンプルながら相手に力強いじゃんけんを押し付けるような選手だと思います。

ーFURIA Esportsへの印象はいかがでしょうか?
DDコーチ:選手が好きなことをしているけどそれがチームプレイに落とし込めているので、自然体で強いチームだという印象です。昨シーズンのw7m所属時にグランドスラムを達成したときも、相手チームの対策に対して柔軟に受け流す上手さがありました。

FURIA Esportsの注目選手を教えてください。
DDコーチ:つけ入る隙があるという点でHerdsZ選手です。彼が突出しすぎてこけているときはチームも負けていることが多いですし、そういった場面ではこちらもチーム力を発揮して上回れるきっかけになるんじゃないかと思っています。

ーFURIAの現ロスターがw7mに所属していたときGamers8 2023で一度戦った経験があるかと思いますが、その時と今との違いはありますか?
Chibisu選手:正直あのときは全く勝てる気がしませんでした。
DDコーチ:あのときと今とはゲーム内アップデートもあって状況が違いますが、盾メタに適応しきれていない印象はあります。
BlackRay選手:FURIAをはじめ、自分たちと戦う相手はだいたいサポート職の選手が強かったです。

ーShopify Rebellionへの印象はいかがでしょうか?
DDコーチ
:Canadianは個人的にリスペクトしている人です。ただリスペクトして参考にしているところもある分、付け入る隙はあるんじゃないかと思います。

ーShopify Rebellionの注目選手を教えてください。
DDコーチ:Ambi選手ですね。反射神経がめちゃくちゃ早くて撃ち合いが強いうえに、突き上げなんかの器用なプレイも多くて偉い選手ですね。ただそういった点も含めてCanadian選手がしっかり支持を出しているんでしょうね。

ーTeam Secretへの印象はいかがでしょうか?
DDコーチ:Map BANやオペレーターBANでの揺さぶりが上手くて、強豪チームほど初見殺しで倒されている印象があります。ただその分弱点も分かりやすいかと思うので、上手いこと読めたら上回れるんじゃないかと思います。

ーTeam Secretのような初見殺しが多いようなチームと戦う上でどういった対策が考えられますか?
DDコーチ:Mapによってだいぶ戦い方は変わりますが、防衛有利なMapであれば特殊なセットなどをされたとしても、防衛有利を活かして落とさないように気を付けていきたいですね。反対に防衛があまり強くないMapこそ攻撃に多様性をもつSecretの良さが活かせると思っていて、そういうMapでは自分たちがどれだけ攻撃でラウンドを取得できるかが重要になってくると思います。

ーTeam Secret注目選手を教えてください。
DDコーチ:Adrian選手ですね。Secretの選手たちは全員良い動きをするというのは前提として、特にAdrian選手は割り職で良いキルを拾ってくれたりするところが良い点ですね。

ーSix Invitational 初出場となる選手の大会への想いを聞かせてください。
Chibisu選手:やはり特別感はあります。年間を通して真に強いチームを決める大会という印象です。
Sironeko選手:グループごとのチームを見てもMajorとはまったく違いますしね。
ShuReap選手:個人的にはMajorとあまり変わらないです。賞金が違うという点ではより気合が入りますね!

ー今回初めてSix Invitationalに日本チームが2チーム出場しますが、そのあたりの印象はいかがでしょうか?
BlackRay選手:SCARZと張り合ってどっちが上に行けるか勝負ですね。あとは同じ言語でシージについての情報共有というか、話せる人がいるという点では良いですね。

ーコーチから見た今大会のCAGについて
DDコーチ:まずはグループステージ突破は前提として、当然優勝する気で戦っていきます。

ボストン到着後、練習部屋でのCAGの皆さん

少し早いが来季のお話

ー来季はパートナーチームとしてトップリーグへの参加も決まっています。パートナーチームに選ばれた率直な感想を教えてください。
DDコーチ:スキンを勝ってくれる人たちのおかげで今があると思います。まだどういったフォーマットで戦っていくことになるのか分かりませんが、リーグへの参入が決まっている点も嬉しく思います。

ファンの方へ向けたメッセージをお願いします!

BlackRay選手:Six Invitationalは1年間の集大成なので、今回こそ、優勝を目指して頑張ります。
Anitun選手:身体も仕上がってきてますし、今回こそ行けると思います。
Chibisu選手:勝つことしか考えていないです!
Sironeko選手:「今回も」と言われないように頑張りたいと思います。
ShuReap選手:自分がチームを牽引して頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!
DDコーチ:コーチの言うことを聞いていたら勝てると思ってもらえるくらい、勝って選手たちに自信をつけてあげたいですね。

CAG Osakaの皆さん、ありがとうございました!
CAGの初戦は日本時間2月4日の午前10:30ごろからFURIA Esportsとの対戦となります。
厳しいグループ分けではありますが、グループステージ突破、ひいては優勝を目指してCAGの活躍を応援しましょう!
#CAGWIN

グループステージ日程:CAG
2/4 10:30 vs. FURIA Esports
2/5 10:30 vs. FaZe Clan
2/6 10:30 vs. Shopify Rebellion
2/8 7:00 vs. Team Secret

-配信情報-
日本語配信(Twitch):https://www.twitch.tv/rainbow6jp
日本語配信(YouTube):https://www.youtube.com/@rainbow6jp

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