2月7日に開幕するSix Invitational 2023。SiegeGamersでは出場するチームを毎日2チームずつ紹介しています。
ラストを飾るのはAPAC NORTHの強豪、日本チームのCYCLOPS athlete gamingです。
CYCLOPS athlete gaming メンバー紹介
新加入した選手以外の紹介は、上記の記事にて書いていますので、今回は割愛させていただきます。
気になった方は上記記事を是非ご覧になってください。
2019年12月以来3年振りとなるメンバー変更
世界的にみても、長期間メンバー変更のなかったCAGですが、3年ぶりとなるメンバー変更を行いました。
gatorada選手に代わって、昨年2月Crest Gaming Lstに加入したArcully選手を獲得しました。
Arcully選手は、18歳で初のプロリーグデビューとなったJapan League 2022では年間を通して、安定した成績と若さ溢れるエイムの強さを見せつけました。
下記の動画は、Arcully選手が自身のyoutubeにて公開したCYCLOPS athlete gaming加入報告の動画ですが、彼の強さの一端が垣間見える動画です。
CAGのこれまでの世界大会での戦いぶり
Six Invitational 2022以前の世界大会での戦いぶりは、上記の記事にて詳細を書いていますので、今回は割愛させていただきます。CAGの戦いぶりをご覧になりたい方は、ぜひこちらの記事をご覧になってください。
Six Invitational 2022
日時 | 対戦相手 | マップ | ラウンドスコア |
---|---|---|---|
2/10 | Rogue | オレゴン | ●4-7 |
2/10 | Rogue | クラブハウス | ●4-7 |
2/11 | Team Liquid | カフェ | ○8-7 |
2/11 | Team Liquid | 銀行 | ●6-8 |
2/11 | Team Liquid | ヴィラ | ●3-7 |
2/12 | Spacestation Gaming | 山荘 | ●6-8 |
2/12 | Spacestation Gaming | クラブハウス | ●1-7 |
2/13 | FaZe Clan | 山荘 | ○7-4 |
2/13 | FaZe Clan | ヴィラ | ●1-7 |
2/13 | FaZe Clan | カフェ | ●4-7 |
当時のメタの影響もあり、数々の有識者から上位進出を予想されていたSix Invitational 2022でCAGは厳しい結果を突き付けられることになりました。
初戦のRogue戦ではRogue側が事前に集めた徹底的な分析の結果もあってか惨敗。
その後の試合もあと1ラウンドが取れないといった惜しい試合もありつつ、世界の強豪を相手に最終的にはグループ予選最下位で敗退という結果になってしまいました。
Six Charlotte Major 2022
日時 | 対戦相手 | マップ | ラウンドスコア |
---|---|---|---|
5/17 | XSET | クラブハウス | ○7-4 |
5/17 | Team Liquid | カフェ | ●2-7 |
5/18 | Team Liquid | オレゴン | ●3-7 |
5/18 | FURIA Esports | 銀行 | ●3-7 |
5/19 | XSET | 銀行 | ●5-7 |
5/19 | FURIA Esports | 高層ビル | ●4-7 |
Six Charlotte Major 2022はコロナ禍以降におけるCAGの世界大会挑戦では内容含めて最も悲しい結果となりました。
原因としてはFinkaを中心としたLMG環境であったことも理由です。
しかし、数ヶ月前のsix Invitational 2022では視聴者を魅了させた一年間の集大成を見せたカフェでの試合でTeam Liquid相手に完璧なリベンジを喰らってしまうなど、CAGがこれまで行ってきたことを対応されてしまいました。
他の試合でも銀行や高層ビルでの他地域チームとの練度の差を感じさせられてしまう内容となってしまった。
実際、この内容を受けてからか、APAC League 2022 North Division Stage 2ではチームを建て直すことができず、世界大会出場を逃してしまいました。
Six Jönköping Major 2022
日時 | 対戦相手 | マップ | ラウンドスコア |
---|---|---|---|
11/21 | Black Dragons | 銀行 | ●6-8 |
11/21 | MNM Gaming | 山荘 | ●6-8 |
11/22 | Soniqs | クラブハウス | ●4-7 |
11/22 | Black Dragons | 銀行 | ○7-5 |
11/23 | MNM Gaming | 山荘 | ○7-3 |
11/23 | Soniqs | オレゴン | ●4-7 |
Six Jönköping Major 2022はこれまで以上にCAGが注目を集める大会となりました。
理由としては、Stage3で完全復活の兆しを見せていた点、事前にFuji3コーチが結果を出せなかった場合はメンバーチェンジの可能性を示していたことなどが挙げられます。
また、グループステージで戦うチームもCAGの予選突破の可能性が十分あり得るチームであり、初のグループステージ突破が期待されていたこともあります。
結果としては、一年前のSix Mexico Major 2021を思い出させるような非常に惜しい結果となってしまいました。
しかし、EUの強豪MNM Gamingに勝利するなど、世界でも十分通用することを示し、six Invitational 2023への出場権を手に入れるなど爪痕を残すことには成功した大会となりました。
データで見るCAGの戦績
- CAGのマップ別勝率
MAP | 試合数 | 勝利数 | 取得率 |
---|---|---|---|
銀行 | 10 | 5 | 50.0% |
国境 | 4 | 1 | 25.0% |
山荘 | 3 | 2 | 66.7% |
クラブハウス | 5 | 4 | 80.0% |
カフェ | 3 | 1 | 33.3% |
オレゴン | 8 | 4 | 50.0% |
高層ビル | 5 | 3 | 60.0% |
テーマパーク | 4 | 2 | 50.0% |
ヴィラ | 1 | 1 | 100.0% |
CAGのマップ別勝利数を見ていきましょう。
試合数だと銀行、オレゴンを多くプレイしており、共に50%の勝率を誇っています。
ヴィラの勝率が100%と高く感じるかもしれません。しかし、後々のデータでも紹介しますがCAGはヴィラのBAN回数が非常に高く、元々プレイする機会自体がかなり少ないです。
その為、six Invitationalでヴィラをプレイしている可能性はかなり低いでしょう。
- BO1における過去一年間でCAGが選択したマップBAN(世界大会のみ)
MAP | 1stBAN | 2ndBAN | 3rdBAN | 4thBAN | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
銀行 | 1 | 1 | |||
国境 | 5 | 1 | 1 | 3 | 10 |
山荘 | 4 | 1 | 5 | ||
クラブハウス | 1 | 2 | |||
カフェ | 1 | 2 | 3 | ||
オレゴン | 2 | 2 | 4 | ||
高層ビル | 2 | 2 | 4 | ||
テーマパーク | 2 | 1 | 4 | 7 | |
ヴィラ | 1 | 5 | 2 | 8 |
次に紹介するのは世界大会におけるBO1でのマップBANのデータです。
BO3とBO1ではマップBANの手順などが違うので今回は別々に分けて紹介します。(厳密にいうと、BO3でも世界大会とAPAC、Japan leagueでBAN方法は若干違いますがここでは割愛します)
BO1では国境、ヴィラのBAN傾向が高く、特に国境は初手BANを選択する機会が多い程、苦手としているマップです。
相手チームのBANにも寄りますが、このデータからはやはり国境とヴィラでの戦いを嫌っている傾向が感じ取れますね。
- BO3以上における過去一年間でCAGが選択したマップBAN
MAP | 1stBAN | 2ndBAN | 合計 |
---|---|---|---|
銀行 | 1 | 4 | 5 |
国境 | 4 | 4 | |
山荘 | 3 | 1 | 4 |
クラブハウス | 1 | 1 | 2 |
カフェ | 4 | 4 | |
オレゴン | 2 | 3 | 5 |
高層ビル | |||
テーマパーク | |||
ヴィラ | 4 | 2 | 6 |
海岸線 | 1 | 1 | 2 |
このデータはBO3以上の試合でCAGが選択したマップBANです。
昨年のsix Invitationalのデータも含まれる為、海岸線が含まれています。
six Invitationalでは1st BANが通常のBO3よりも重要なので試合観戦する上で、このデータはかなり有用なものになると思います。
データからいうと勝率の悪いカフェ、試合数のかなりすくないヴィラのBAN回数が多く、BO1の時にBAN率の高かった国境は2ndBANでの回数が最も高い結果となりました。
実際、勝率などから考えてもカフェ、ヴィラ、国境から1stBANを選ぶ可能性は高くなりそうです。
興味のある方はマップBANから注目して試合を見てみるのも面白いかもしれませんね。
- CAGメンバーの過去一年間の個人成績
CAGメンバーの昨年の個人成績です。
Arcully選手の戦績はCrest Gaming Lst所属時代の戦績となっています。
国内リーグのみの結果とはいえ、エントリーでの勝負強さが際立ちますね。
昨年も同じような感じだとBlackRay選手と役割が被るところもあるのでその辺りもどのようにCAGがチームを組み立てているのか気になりますね。
BlackRay選手がGatoRada選手の立ち位置に来る可能性もありますし、これまでもチーム内で色々な役割変更を行なってきたので色々な可能性があります。
世界大会が非常に楽しみですね。
グループステージ日程
グループステージの日程は上記画像の通りとなっています。
- Team BDS 2/8 6:00(日本時間)
- LOS+ONE 2/9 9:00(日本時間)
- ASTRALIS 2/10 6:00(日本時間)
- OXYGEN ESPORTS 2/11 9:00(日本時間)
朝早い時間となりますが、試合を視聴できる方はぜひ応援しましょう!
グループステージの対戦相手!!
Team BDS
- 試合予想
前回の世界大会王者であるBDS相手に現時点のCAGがどこまで通用するのか、非常に注目の試合となっています。
CAGとしてはヴィラをBDSにBANしてもらい、BDSのオレゴンを徹底的に研究して戦いを挑み、1ポイントを取りに行くのが定石となるでしょう。
しかし、BDS側も読んでいると思うので上手くはいかない可能性もあります。
筆者個人としてBDS戦で戦った場合に意外と面白い展開になるのではと思うのは銀行、山荘、クラブハウスの3マップです。
CAGがかつてのカフェで見せた3階でのOSAを使った戦術のようなユーモアのある作戦を持っていて、それがハマれば勝ってもおかしくはないでしょう。
特に銀行は前回の世界大会やこれまでの戦い方を見ても、CAGが視聴者を驚かせるようなことをやってきてもおかしくないと思います。
CAGが勝つのならオレゴンをピックして勝利、BDSピックのマップは負けるとして、次に延長戦で銀行、山荘、クラブハウス(できれば銀行or山荘を戦いたい)のどれかを戦い勝利するのが現実的でしょう。
LOS + oNe
- 試合予想
LOS +oNeはこのグループの中で直近のデータがある唯一のチームであり、CAGとしては絶対に勝っておきたい相手である。
マップ傾向でいくと、山荘がLOS +oNeの弱点だがおそらくプレイさせてもらえる可能性は低いでしょう。
その他のマップは国境やヴィラを除いて、特にどのマップを戦ってもCAGとしては差はないように感じます。
LOS +oNeの試合を見た印象からすると、撃ち合いの強さに非常に自信を持っています。CAGとしては攻撃時に相手の遊撃をどれだけ犠牲を出さずに潰していき、ラウンドを取れるかがポイントになると思います。相手を乗せてしまうようなことがあると手が付けられず、現地に辿り着く前に壊滅するような状況がCAGの攻撃では見られてしまうでしょう。
そうならないようにモンターニュやOSAなどを使い、CAG側が遊撃を詰めていく展開などが考えられます。しかし、LOS+oNeの対応力は非常に高いので、そういった作戦が早い段階で対策されてくると厳しい試合内容となるでしょう。
他の対戦相手のことを考えても、できれば撃ち合い勝負にしっかり勝利して2ー0で勝ち点を獲得してもらいたいですね。
Astralis
- 試合予想
Astralisは長い期間試合データがないこともあり、どうなるか未知数です。
これまでの年間データを参考にすると、両チーム共にそれぞれ苦手ではないマップで勝負を挑んでいく展開になると予想されます。
情報は少ないですが、山荘、クラブハウスで勝率0%(共に1試合しかプレイしていない)なのでどちらかのマップを戦う可能性は一応あり得ます。
おそらく世界大会スタートから3日目になるので1日目、2日目に戦ったマップなどのデータも踏まえてその辺りの選択を行うことになるでしょう。
個人的にはグループの中ではBDS、Oxygenよりは相性的にも勝つ可能性の高いチームだと思うので、iconicやForrestに撃ち合いで破壊されることなく、勝利してほしいですね。
Oxygen Esports
- 試合予想
Oxygen Esportsは個人的にはグループステージのチーム内でBDSと同等クラスに難しいチームだと思っています。
Sweaterが加入してから期間も経ち、練度も上がっているでしょう。NA地域は長い期間試合がない為、どのように変化しているのかデータがないという点が非常に厄介になっています。
これまでのデータで見てもどのマップも勝率50%を超えており強さを見せています。
メンバーも撃ち合いの非常に強いメンバーが多く、そこに戦術面の理解度やシージに関するゲーム理解度もそれぞれ高い選手ばかりです。
これまでのCAGの戦い振りを考えると銀行、山荘辺りがCAGの狙い目ですが、データの多いクラブハウスやオレゴンで勝負するという可能性も高いように感じます。
Oxygen EsportsとCAGの試合結果は今大会でCAGがどこまで戦えるか測る上でも重要であり、勝つことができるならグループステージ突破はほぼ確定しているだけでなく、上位進出もあり得るかもしれません。