日本時間2024年5月16日に開幕したBLAST R6 Major Manchester 2024。Year 9初の世界大会はイギリス、マンチェスターの地で開催されています。
Phase 3はこれまで勝ち上がってきた8チームによる勝ち残りの決勝トーナメント形式で、日本時間5月24日から27日までの3日間で行われます。Day 1では4試合が行われました。
Phase 3 Day 1 結果
第1試合
Team BDS 2-0 Team Secret
1st map: 山荘 (7-5 BDS)
2nd map: 銀行 (7-4 BDS)
Decider: クラブハウス
1st map山荘ではBDSのコンパクトな攻撃に対してエリアの有利を生かしたSecretが防衛で4-2とリードを取りますが、攻守交代後のBDSの防衛を崩し切ることはできず、BDSが山荘を勝利します。
2nd map銀行は攻守交代時には3-3とイーブンでの折り返しとなりますが、攻撃に回ったBDSが多彩な手札と個の強さを発揮しました。特にBDSのエントリーでの勝率が素晴らしく、チーム全体で9-2(+7)と大きく上回っており、その中でもYuzus 4-0(+4)、LikEfac 3-0(+3)が序盤で目立つ活躍を見せました。また最終ラウンドではLikEfacが1vs3クラッチを成功させ、2map通して大活躍の選手が試合を決めました。
第2試合
Team Liquid 2-1 FURIA
1st map: カフェ (7-5 Liquid)
2nd map: ナイトヘイヴンラボ (7-8 FURIA)
Decider: 山荘 (7-3 Liquid)
ブラジル同地域対決の試合は当然のようにBO3をフルで戦う熱戦となりました。
1st mapカフェは防衛に傾きがちということもあり防衛スタートのFURIAが4-2と攻守交代時点でリードをとります。防衛で捲くりたいLiquidでしたが防衛1ラウンド目で攻撃を通されたことにより更にラウンド差を広げられる苦しい展開になりますが、なんとその後の防衛ラウンドを全て取りきり、Liquidがカフェを勝利します。
2nd mapナイトヘイヴンラボはLiquidピックでしたがPhase 1,2を通して何度も見せているmapということもあり、FURIAが新鮮な情報を持った状態での戦いでした。試合は防衛でラウンド取得を重ねる展開が続きます。6-5と先にマッチポイントに手をかけたのはLiquidでしたが、後がないFURIAの驚異の粘りによって逆転され、2nd mapはFURIAが勝利します。
互いに準決勝進出をかけた最後の戦いは山荘で行われました。2nd mapを延長で勝利したFURIAに勢いが傾いているかと思われましたが、攻撃スタートのLiquidが4-2とリードを取ると防衛でも差を詰められることなく、7-3と最後は快勝しました。
第3試合
BEASTCOAST 2-0 FaZe Clan
1st map: ナイトヘイヴンラボ (7-4 BC)
2nd map: カフェ (7-1 BC)
Decider: オレゴン
NA地域1位チームとBR地域1位チームの戦いはBCの圧巻劇でした。
1stMAP、BCピックのナイトヘイブンラボでは攻撃から始まったBC陣営。
YINGやモンターニュ、グラズといったパワーオペレーターでFaZeの防衛を責め立てます。モンターニュでエリアを着実に進行していき浮いた防衛プレイヤーを囲んで倒し人数有利を築く戦術でFaZeを苦しめ攻守交替時には4-2とラウンド有利を握ります。防衛に回ったBCは序盤こそFaZeのドローンロックや囲い込みに苦しみ一時はラウンドを追い付かれますが、4-4の状況からhotancoldの1v2クラッチ等も有りラウンド3本連取でMAPを獲得します。
続くFaZeピックのカフェでは防衛から始まったBC、FaZeはファーストラウンド、ラペロックや正面の撃ち合いで防衛プレイヤーを倒し人数有利を築くも前MAP12キル6デスと乗っているGunnar選手による2v4クラッチでBCがラウンドを取ります。
ここから勢いがついたBC、続く3R目でもGunnar選手は敵ロックを潜り抜けてプラント中のプレイヤーを正確に撃ち抜き1v2クラッチを達成し会場が完全にBCに傾きます。その後のラウンドも勢い付いたBCは防衛ラウンドを6本連続で獲得し、攻守交替後1R目をBCは落とすものの続くラウンドを取得、2ndMAPカフェもBCが獲得し、セミファイナルへとBCが歩みを進めました。
第4試合
DarkZero Esports 2-0 M80
1st map: カフェ (7-4 DZ)
2nd map: 山荘 (7-5 DZ)
Decider: ナイトヘイヴンラボ
NA地域同士の戦いは古豪、DarkZero Esportsの勝利となりました。
ファーストマップDZピックのカフェでは攻撃からスタートしたDZ、序盤こそM80のアグレッシブな防衛に阻まれラウンドを連続で落としてしまうモノの、3R目にモンターニュを使用した即プラントの戦術でラウンドを強引に獲得し、続くラウンドでも現地の情報を的確に獲得し人数不利の状況で現地にスニークインでプラントを成立させる等、DZの持ち味が活かされ攻守交替時には3-3とお互い引かないラウンドスコアでDZは防衛へと移ります。防衛のDZはM80のモンターニュを主体とした戦術に対し、先行でモンターニュを潰す事でM80の攻めを阻みます。スニークインを試みるM80に対しても現地の守りは厚く終わってみると7-4でDZがMAPを取得、続く2ndマップへと移ります。
セカンドマップはM80ピックの山荘となります。山荘では防衛から始まったDZはM80に対し射線を利用した撃ち合いやカバーによりM80の攻めを正面から受け止め、M80が人数有利を築くラウンドもDZのカバーや撃ち合いで無に還します。攻守交替時に4-2でDZがラウンド有利を握り、攻撃に回ったDZは盾やYINGを使用した戦術でM80を翻弄し気が付くと7-5、DarkZero Esportsが2nd MAP山荘を獲得し、DZがセミファイナルへと進めます。
トーナメント表
Phase 3 Day 2では勝ち上がった4チームによる準決勝が行われます。
第1試合は日本時間5月25日23:45からBR4位通過のTeam Liquid 対 NA1位通過のBEASTCOAST。
第2試合は日本時間5月26日3:15からEU1位通過のTeam BDS 対 NA3位通過のDarkZero Esportsの試合が行われます。