現地時間2月3日に開幕したSix Invitational 2025。Year 10を迎える前の最後の世界大会である今大会は、世界中から20チームが参戦しています。
現地時間2月3日~2月7日にかけて行われるグループステージでは、全20チームが5チーム4グループに分けられ、グループ内でBO3を戦います。そして各グループの上位4チームがプレイオフに進出することができるフォーマットになっています。
今回はグループステージ最終日、Day 5の試合結果を追っていきましょう!

また、日本から出場するSCARZとCAG Osakaのみなさんに大会直前インタビューを行いました!
ぜひあわせてご覧ください!


グループステージ Day 5結果

グループA

M80 2-1 Liquid
1st map:ナイトヘイヴンラボ (1-7 Liquid)
2nd map:領事館 (7-3 M80)
Decider:国境 (7-4 M80)
M80ピックのナイトヘイヴンラボで試合が始まりました。
ナイトヘイヴンラボの1ラウンド目こそM80が防衛を取得しましたが以降はLiquidが7ラウンド連取で快勝します。
2nd mapはLiquidがピックしていることから続く領事館でも一気に決着がつくかと思われましたが、防衛が強い領事館で防衛スタートを選択したM80が立て直してラウンドスコア5-1で攻守交代に成功すると、そのリードを保ったままM80が領事館を勝利します。
試合は互いに相手のピックマップを取り合ってDeciderの国境にもつれ込み、最終的にはM80がマップスコア2-1と逆転勝利に成功しました。
この試合の結果、M80はグループステージ2位通過でプレイオフUpper Bracketに進出。
Team Liquidはグループステージ4位通過でLower Bracketに進出しました。
G2 Esports 2-0 Unwanted
1st map:銀行 (7-3 G2)
2nd map:国境 (7-2 G2)
Decider:カフェ
G2ピックの銀行で試合が始まりました。
銀行では攻撃スタートのG2が攻撃を3本通すことに成功しラウンドスコア3-3で防衛に転じると、その後の防衛ラウンドを全て取得しピックマップの強さを見せてまずは勝利します。
続く国境はUWのピックマップであったため巻き返したいUWでしたが、国境という比較的攻撃が通しやすい特性上、攻撃スタートを選択したG2が4ラウンドを取りラウンドスコア4-2とリードして防衛に転じると、再び全ての防衛ラウンドを取得してマップスコア2-0でG2 Esportsが快勝しました。
この試合でUWは攻撃を1ラウンドも取れないという、後に尾を引く可能性のある敗れ方をしたという点が非常に印象的な試合でした。
この試合の結果、G2 Esportsはグループステージ1位通過でプレイオフUpper Bracketシードで登場。
Unwantedはグループステージ3位通過でプレイオフUpper Bracketに進出しました。
グループB

CAG Osaka 2-1 Team Secret
1st map:領事館 (1-7 Secret)
2nd map:ナイトヘイヴンラボ (7-4 Secret)
Decider:高層ビル (7-3 Secret)
この試合はCAGにとっては1mapでも取れればプレイオフ進出が確定し、Secretにとってはマップスコア2-0のストレート勝利が唯一のプレイオフ進出条件ということで、どちらのチームもプレイオフ進出がかかった重要な対決となりました。
Secretピックの領事館で試合が始まりました。
防衛有利ということで防衛スタートを選択したCAGでしたが、Secretの攻撃に翻弄され、わずか1ラウンドしか防衛ラウンドを取ることができません。1-5のラウンドリードを取られたまま攻撃に転じたCAGは攻撃を通すことができず、ラウンドスコア1-7と領事館では完敗してしまいます。
後がないCAGでしたが、自らのピックマップであるナイトヘイヴンラボで立て直しに成功します。
ナイトヘイヴンラボではCAGは前半戦をラウンドスコア3-3で折り返して防衛に転じると、領事館とは打って変わって防衛でピックマップの強さを見せるかのように徐々に差をつけ、ラウンドスコア7-4でCAGが勝利します。またこの時点でCAGのプレイオフ進出が確定。Secretのグループステージでの敗退が決まりました。
その後のDecider高層ビルではCAGが主導権を握りラウンドスコア7-3と危なげなく勝利し、マップスコア2-1でCAG Osakaが勝利しました。
この試合の結果、CAG Osakaはグループステージ4位通過でLower Bracketに進出。
Team Secretはグループステージ5位で今大会敗退となりました。
FURIA 2-0 FaZe
1st map:クラブハウス (7-5 FURIA)
2nd map:高層ビル (7-3 FURIA)
Decider:銀行
ブラジル同地域対決はFURIAピックのクラブハウスで試合が始まりました。
クラブハウスでは攻守交代時点でラウンドスコア3-3とどちらに転ぶか分からない展開でしたが、防衛に転じたFURIAがFaZeの攻撃をはねのけ、まずは自らのピックマップであるクラブハウスで勝利します。
続く高層ビルでは攻守選択権をもつFURIAが防衛スタートを選択します。防衛有利というマップ特性やクラブハウスでの防衛の良いイメージがあるという点もあり、FURIAが4-2とリードを取って攻撃に転じると、そのまま攻撃を通し切ってマップスコア2-0でFURIA Esportsが勝利しました。
この試合の結果、FURIA Esportsがグループステージ1位通過でUpper Bracketシードで登場。
FaZe Clanはグループステージ2位通過でUpper Bracketに進出となりました。
Day 1にCAGにマップスコア2-0で敗れたFURIAでしたが怒涛の巻き返しでグループステージ1位を獲得するという点からもこのグループの混戦具合がうかがえます。
グループC

PSG 2-1 BDS
1st map:アジト (7-8 BDS)
2nd map:山荘 (7-5 PSG)
Decider:ナイトヘイヴンラボ (7-5 PSG)
PSGにとってはグループステージ突破のために勝利が絶対条件でした。また勝利したとしても後のRazaH 対 Falconsの試合結果によっては敗退が決まるという複雑な状況でした。
PSGピックのアジトで試合が始まりました。
アジトでは互いに防衛でラウンドを取り合う展開となりました。序盤はBDSが防衛スタートでラウンドスコア5-1と大量リードしますが、攻守交代し防衛に転じたPSGも同様に防衛を通し続けたことで延長に突入します。どちらに転ぶか分からない展開でしたが、最後はBDSが攻守ともにラウンドを取り、延長フルラウンドの末BDSが勝利します。
続く山荘はBDSピックということもありPSGにとっては厳しい戦いになるかと思われましたが、予想に反してPSGが序盤の攻撃でラウンドスコア4-2とリードすると、そのリードを手放すことなく防衛で勝ち切ります。
マップスコア1-1で迎えたDeciderナイトヘイヴンラボでは防衛スタートのPSGが再びラウンドスコア4-2でリードして攻撃に転じます。BDSも防衛で追い上げを図りましたが、最後にはPSGが攻撃を通し切って見事マップスコア2-1とPSG Talonが逆転勝利に成功しました。
試合に勝利したPSG Talonでしたが、後に行われたRazaH 対 Falconsの試合でFalconsが1マップ取得したことでポイントとラウンドディファレンスが並び、直接対決でPSG TalonがTeam Falconsに敗れていたことからグループステージ敗退が決まるという消化しきれない悔しさの残る大会となりました。
これらの試合の結果、Team BDSはグループステージ1位通過でUpper Bracketシードで登場。
PSG Talonはグループステージ5位で今大会敗退となりました。
RazaH 2-1 Falcons
1st map:国境 (8-7 RazaH)
2nd map:アジト (7-5 Falcons)
Decider:高層ビル (7-5 RazaH)
Falconsピックの国境で試合が始まりました。
国境では互いに攻撃で4ラウンドずつ取り合う展開となり延長に突入します。これまでは攻撃でラウンドを取っていた両チームでしたが、延長では徐々に相手の攻撃に慣れてきたのか一転して防衛でラウンドを取るようになり、延長で防衛スタートであったRazaHが延長フルラウンドの末に国境を勝利します。
続くアジトでは防衛スタートを選択したFalconsが防衛でラウンドスコア4-2とリードします。攻守交代後にはRazaHが防衛で3ラウンド連取し一時はRazaHに勢いが傾きますが、ここでマップを取らないと今大会敗退が確定してしまうFalconsが息を吹き返して攻撃を3ラウンド連取したことでアジトはFalconsが勝利します。
相手のピックマップを取り合う展開で迎えたDecider高層ビルでは防衛スタートのFalconsがラウンドスコア5-1と大量リードを取ることに成功しますが、防衛に転じたRazaHが防衛6ラウンドを連取して逆転に成功し、マップスコア2-1でRazaH Company Academyが勝利しました。
この試合の結果、RazaH Company Academyはグループステージ2位通過でUpper Bracketに進出。
Team Falconsはグループステージ4位通過でLower Bracketに進出しました。
グループD

OXG 2-1 SSG
1st map:銀行 (7-4 OXG)
2nd map:ナイトヘイヴンラボ (4-7 SSG)
Decider:領事館 (7-4 OXG)
この試合はSSGが1マップでも獲得すればOXGに順位が追い抜かれることはなく、一方でOXGがストレート勝利するとSSGの順位を上回ることができるという、後のプレイオフでの戦いに大きく影響する試合となりました。
アメリカ同地域対決はSSGピックの銀行で試合が始まりました。
銀行では序盤はSSGがピックした理由を見せるように攻撃で4ラウンド取得しますが、攻撃に転じたOXGが逆襲し攻撃5ラウンド連取したことで一気にOXGが銀行を勝利します。
続くナイトヘイヴンラボでは防衛スタートを選択したSSGが銀行同様にラウンドスコア4-2とリードを取ると、攻撃に転じたSSGはそのまま相手ピックマップにもかかわらず勝ち切ります。
試合は互いにピックマップを取り合い、Decider領事館で決着がつけられることとなりました。
防衛有利な領事館ではOXGが防衛スタートで試合に入ると防衛でリズムを掴みます。OXGは攻撃に転じたあともリードを離すことなく攻撃を成功させると、マップスコア2-1でOxygen Esportsが勝利しました。
特に領事館ではSSGのBenjamaster選手のスタッツがKD 4-10 (-6)かつエントリーキル0-3のスタッツであることから、OXGが彼を抑え込めていたことが勝因のひとつであったと思われます。
この試合の結果、Spacestation Gamingはグループステージ3位通過でUpper Bracketに進出。
Oxygen Esportsはグループステージ4位でLower Bracketに進出しました。
w7m 2-0 SCARZ
1st map:ナイトヘイヴンラボ (8-6 w7m)
2nd map:国境 (7-2 w7m)
Decider:クラブハウス
SCARZピックのナイトヘイヴンラボで試合が始まりました。
ナイトヘイヴンラボでは攻撃スタートのSCARZが序盤3ラウンドを連取するという好調な滑り出しに成功しますが、w7mも適応して攻守交代時にはラウンドスコア3-3とイーブンでの折り返しとなります。
攻守交代後はラウンドスコア6-5と先にSCARZがマッチポイントになりますが、w7mも直近のメジャー王者らしく粘りを見せて延長にまで持ち込み、最後はラウンドスコア8-6とw7mが逆転に成功します。
続く国境では序盤4ラウンド目までは互いにラウンドを取り合う展開が続きましたが、5ラウンド目以降はw7mが徐々に突き放して最終的にはラウンドスコア7-2と、マップスコア2-0でw7m esportsが勝利しました。
この試合の結果、w7m esportsはグループステージ2位通過でUpper Bracketに進出。
SCARZはグループステージ5位で今大会敗退となりました。
プレイオフ Day 1試合スケジュール

Upper Bracket
Upper Bracket①
- w7m esports vs. Unwanted
- 上記試合の勝者 vs. Team BDS
Upper Bracket②
- FaZe Clan vs. Spacestation Gaming
- 上記試合の勝者 vs. G2 Esports
Upper Bracket③
- RazaH Company Academy vs. Shopify Rebellion
- 上記試合の勝者 vs. Virtus.pro
Upper Bracket④
- M80 vs. DarkZero
- 上記試合の勝者 vs. FURIA Esports
Lower Bracket
Lower Bracket①
Upper Bracket①の敗者 vs. Team Falcons
Lower Bracket②
Upper Bracket②の敗者 vs. Team Liquid
Lower Bracket③
Upper Bracket③の敗者 vs. Oxygen Esports
Lower Bracket④
Upper Bracket④の敗者 vs. CAG Osaka