みなさんこんにちは。ボンゴレドミンゴと申します。RJLを数字で楽しむシリーズ第2回ということで、前回はTeam NORTHEPTIONの強さを数字で測りましたが、今回は、RJLで一番強いASHメインは誰だ?というところにスタッツから迫ってみたいと思います。
1. ASHとかいうアタッカーの象徴
ASH、強いですよね。スピード3というフットワークの軽さ。銃も扱いやすく、DPSは全アサルトライフル中6位(筆者調べ)だしリコイル素直だし。固有ガジェットで進行の邪魔になる罠は排除できるし。切り込み隊長として前線を上げていくために設計されたオペレーターですよね。もっとも、その固有ガジェットの強さ、必要不可欠さゆえに、海外を中心に「ASHサポーター運用」みたいな概念もありますが(相手いないところから入って突き下げしてみたり、ルートロック入れてみたり)、基本的にはキルを取りに行くアタッカーとして各チームがピックしてるんじゃないかなあと思います。
THE・アタッカーと(ほぼ)言えるASH、キルで戦局を動かすことを期待されているASHをメインオペレーターとして使っている選手はチームのエースであることが多いでしょう。ということは、日本のトッププロが集うRJLにおいて最もキルを稼いでいるASHメインこそ、日本のエースと言えるのではないでしょうか。そこで本稿では、RJL2021第3節までを対象に、ASH使用時のKDを選手ごとに集計し、ASHで一番キルを取っている選手などをまとめ、スタッツの観点から見た場合の最強ASHプレイヤーを決めたいと思います。
2. データ収集方法
RJL2021を観戦し、下表のように全選手全ラウンドのピックデータをまとめました。
ピックデータから「20ラウンド以上ASHをピックしている選手」をASHメインとみなし、彼らがASHを使っているラウンドのキルデスを集計しました。
3. 結果:誰が一番ASHで処しているのか?
まず、ここまでのRJLにおいてASHが何キルしているのか見てみましょう。下表のようになります。
ASHによるキルが全体の10%弱あります。ASHがピックされないラウンドもあるということを考えると、やはりキルリーダー感がありますね。そしてASH全体でのK/Dは1.21と、ASHで人数有利が取れていることが伺えます。切り込み隊長の面目躍如ですね。
そんなASHを20ラウンド以上使っている選手、ここで定義するASHメインは5人いました。SpeakEqsy選手、Ayagator選手、solty選手、Febar選手、Eclair選手です。彼らのスタッツを下表に示します。
最もASHをピックしている選手はSpeakEqsy選手。K/D、KPRともに1を超えており、人数有利をチームにもたらす存在感の大きさを感じます。個人的な感想ですが、NthはSpeakEqsy選手のことを拠点潰すためのガジェットだと思ってる節があって、膠着した試合を一人でひっくり返すためにチームで動く、というムーブが多い気がします。
ただし、それよりやべーやつがCAGにいました。Ayagator選手です。K/Dが2.07。単純計算だと、Ayagator選手を倒すためには2人犠牲にしないといけません。コスパが悪い。KPRもShaiikoとかの領域に入ってて、SRVも高い。最強が5人そろっているCAGですが、数字の上では一番すごいのこの人じゃないかな、とか思ったりします。
ちなみに、ASHピックが20ラウンド未満の選手にもちょくちょくヤバいスタッツの人がいて、例えばLily選手はASHなのにSRVが60%とか、Taipon選手のK/Dが1.57とか、今後使用頻度が増えてくると化け物じみたスタッツになりそうな人がまだ眠ってます。Taipon選手はリーグ戦の中でアタッカーロールに固まりつつある気がするので、今後の活躍に大いに期待が高まりますね。
4. 終わりに
本稿では、ASHメインのスタッツから、日本ナンバーワンアタッカーを探すことを目的としていました。スタッツだけ見ると、たぶんAyagator選手がナンバーワンになるんじゃないかな。とはいえ、シージにおいてアタッカーのスタッツはチームプレーの賜物である部分も大きいと思うので、Ayagator選手が強いのはもちろんですが、CAGがチームとして本当に完成されていることを示しているんじゃないかと思います。CAGの誰がASHやっても違和感ないですし。
とはいえキルシーンはFPSの華なので、そのキルシーンを多く生み出すASHメイン、今後注目して見ていくと楽しく観戦できるんじゃないかなと思います。今週末もRJL楽しみましょう。
RJL2021 【第4節 Day1】はこちらで明日13時15分から!